(こころに関して)「治る」ということ 1

「この病気は治るでしょうか?」という質問を、しばしば受ける。
それは、もっともなことであるのだが、現実には、この問いは、私は完璧な人間になれるだろうか、といっているに等しい。
「もっともである」というのは、患者さんたちが、自分の問題を「病気」と認識しているのであればということが前提になってのことである。
精神科も医学の一端にあるので、受診する人たちが「病気」と感じているのは当然である。
この認識の仕方の問題の下では、「病気」であれば、「治る~治らない」ということになってしまう。
従って、「病気」であれば医者は全能者に等しいことになるのである。
そして、患者の皆さんは全能者の下での信者になる以外にないことになる。  ’20.1.15.

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