自己の価値 4

人間は恥知らずな動物である。
熊がヒトを襲うと人間は当然のように熊を‘駆除’する。
熊がひとを襲うのは、山に食べ物が少ないからである。
熊は木の芽やドングリなどを食べる草食獣である。
熊が棲む山に、山、本来の自然の豊かさがあれば、危険を冒して人間を襲う意味はない。
人間が襲われる過半の理由は、人間が自然を破壊したからである。
熊は食をもとめて人里に降りる。
それも自然の成り行きである。
人間が自然を破壊する理由は経済問題にある。
それは自然の成り行きではない。
自我が無意識(の叡智)に従っているかぎり、人間も自然的な世界の一員である。
いわゆる未開人といわれている人種は、自我に拠るよりは「無意識的自己」に拠る存在者である。
そこでは、自我は無意識のしもべである。
一方、「文明人」といわれる我々は、自然への畏敬の念を無意味化して「自我に拠って」存在している。
明るく、便利な現代社会を築き上げたのは自我である。
いつか人間は「無意識界に在る叡智」をあてにすることなく、自我に拠る知恵で現代社会を築き上げた(と信じている)。
そうすることで、過半の人間は「明るく、便利な社会」を手にすることができたことを崇敬して、自我至上主義者であることを疑えなくなっている。
そして、その一方で、魂性をも無視するということにもなっている。
いうならば、現代文明と引き換えに「魂」を売り渡したといっても過言ではないだろう。
魂性は無意識界に在る「自己」の生命性の根源である。
その魂性は「こころの昏さ」に宿るものであり、こころの「明るい世界」を密かに支えることでこころに潤いや、生きている実感を与える源泉である。
この魂性を無視する自我の知恵は浅薄であり、従って驕り高ぶることを避けられない。   ’20.1.16.







                    


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